全国名物番付
MEIBUTSU DETAIL
#1
神奈川県の名物

鳩の形をしたサクッとしたバター菓子

鳩サブレー

スイーツ・菓子甘いブランド食材
TOTAL VOTES
1
RANK
#1

鳩サブレーは、鎌倉の鶴岡八幡宮の鳩をかたどった鳩形の焼き菓子です。小麦粉とバター、砂糖、卵で生地を作り、翼を広げた鳩の姿に型抜きして焼き上げます。豊島屋が明治期に創製した鎌倉の銘菓です。

手に取るとまず、この鳩の輪郭がそのまま菓子になった見た目に目がいきます。翼から尾までひとつづきの姿に抜かれた生地はバターの香りがゆたかで、小麦粉と砂糖、卵だけの飾らない配合を焼き固めた、さくりと軽い口当たりです。口に入れるとほろりとほどけ、素朴な甘さだけがあとに残ります。参詣地の象徴を和菓子ではなく洋風のサブレーに写し取ったところに、この菓子ならではの発想があります。

鎌倉の土産として長く売られてきたこともあり、鶴岡八幡宮の鳩と分かちがたく結びついています。八幡宮に参ったあと、あの鳩の菓子を買って帰るという道筋が、世代をまたいで受け継がれてきました。子どもがまず頭から食べるか翼から食べるか迷う、そんな光景まで含めて土地の記憶になっています。

買い求めるなら、豊島屋本店が入口になります。鶴岡八幡宮の参道を歩いた足でこの鳩を手にすると、菓子の形と土地の風景がひとつに重なって見えてきます。