全国名物番付
MEIBUTSU DETAIL
#1
岡山県の名物

具を底に隠した豪華なちらし寿司

ばら寿司

ご飯もの酸っぱい郷土料理
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#1

ばら寿司は、酢飯の上に魚介や野菜を彩りよく散らした、岡山市に伝わるちらし寿司です。れんこん、椎茸、錦糸卵に旬の魚介を重ね、器の蓋を開けると、具材の色が一度に目に飛び込んできます。

この華やかさの裏には、倹約の知恵があります。備前岡山藩が食事を「一汁一菜」に制限した際、ご飯に具材を混ぜ込んで一品の料理に見せかけたことから生まれたと伝わり、質素にせよという指示をくぐり抜けた工夫が、そのまま豪華な見た目へと転じました。

れんこんのしゃきしゃきとした歯ざわり、甘辛く煮た椎茸、魚介のうまみ、そして錦糸卵の黄色が酢飯の上で重なり合います。具材を椀の底に隠すのではなく、上に広げて盛る作法が、祝いの席をいっそう明るく見せます。酢の効いたご飯が具材のうまみをまとめ、一口で複数の味が届きます。

祭りや祝い事のたびに家々で作られてきたばら寿司は、由来を知って眺めると、その色鮮やかな一皿の中に、質素の指示を華やかさに変えた岡山の暮らしの工夫までも見えてくる料理です。