全国名物番付
MEIBUTSU DETAIL
#1
長野県の名物

野菜や小豆を皮で包んで焼く粉食

おやき

あっさり粉もの郷土料理
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#1

おやきは、小麦粉やそば粉を練った皮で具を包んだ、長野の粉食です。中に入るのは野沢菜やなす、切干大根、小豆などで、季節や家によって具は入れ替わります。米作りの難しい山間地で、身近な粉と畑の野菜を組み合わせて生まれた食べものです。

包んで終わりではなく、その先の仕上げに地域差が出ます。鉄板でこんがり焼くもの、ふっくら蒸すもの、そして囲炉裏の灰にじかに埋めて火を通す灰焼き。同じおやきでも、皮の香ばしさや生地の柔らかさがまるで違ってきます。

もともとは家庭のおやつであり、畑仕事の合間の食事でもありました。長野市西山地域や小川村を中心に受け継がれ、いまでは土産物として買って帰る人も多くいます。小川村の小川の庄や、長野市のいろは堂といった店が、その味を外の人にも届けています。

中の具、皮の粉、そして焼くか蒸すか灰に埋めるか。その組み合わせの一つひとつに、米に頼れなかった土地の工夫と、家ごとの手の癖が残っています。ひとつ手に取れば、包み方や焼き目からその土地の暮らしが見えてきます。