MEIBUTSU DETAIL
#1
長野県の名物
いなごを甘辛く煮た伝統保存食
いなごの佃煮
その他甘い郷土料理
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いなごの佃煮は、田んぼで捕れるいなごを醤油と砂糖、水飴で甘辛く煮上げた保存食です。海から遠い長野の稲作地帯では、稲刈りの頃に田で捕まえたいなごを貴重な蛋白源として食卓に取り入れてきました。
煮上がったいなごは、飴を絡めたように照りが出て、香ばしく甘辛い味に仕上がります。よく煮含めることで日持ちがよくなり、ご飯のおかずや酒の肴として少しずつ大切に食べ継がれてきました。虫と聞くと身構える人もいますが、口に入れれば醤油と砂糖の効いた佃煮そのものの味わいです。
伊那谷や佐久地域をはじめ、長野県各地で作られてきた食べものです。肉の手に入りにくい山間地で、身近な田の恵みを無駄なく食べ、保存もきかせる。その知恵が、いなごを日常のおかずに変えました。
田で捕れるものを甘辛く煮て蓄えるという発想が、この一品に凝縮されています。米を育てる田そのものが、おかずまで用意してくれた。いなごの佃煮には、稲作地帯の暮らしがそのまま映っています。
