全国名物番付
MEIBUTSU DETAIL
#1
山口県の名物

大根と豆腐を甘辛く炒め煮にする家庭料理

けんちょう

その他あっさり郷土料理
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けんちょうは、大根と豆腐を油で炒めてから甘辛く煮る山口県の郷土料理です。手で崩した豆腐と、いちょう切りや短冊にした大根を油でいためてから、醤油と砂糖で味をつけて煮ます。精進料理に由来する家庭料理として、県内各地で受け継がれてきました。

炒めてから煮ることで、大根には味がよくしみ込み、豆腐は角が崩れながらほかの具をまとめる役をします。材料は大根と豆腐がほとんどで、にんじんやこんにゃくが加わる程度、特別なものは入りません。それでも煮返すたびに味がなじみ、素朴なわりに満足感のある一皿になります。

冬に太る大根を使う料理なので、主に寒い時期の食卓にのぼります。大根から出る水分を含みながら煮るため、時間を置くほど豆腐や調味料と味が一体になります。作った当日より、翌日に温め直したほうがかえって味が落ち着き、作り置きにも向いています。

手に入りやすい材料で作れて、日をまたいで食べられる。ご飯の横に静かに置かれるけんちょうには、山口の家庭が冬を過ごしてきた台所の知恵が表れています。