全国名物番付
MEIBUTSU DETAIL
#1
鳥取県の名物

ムール貝を炊き込む漁村の炊き込みご飯

いがい飯

あっさりご飯もの郷土料理
TOTAL VOTES
0
RANK
#1

いがい飯は、いがい(ムラサキイガイなどの二枚貝)を米と一緒に炊き込む、鳥取市青谷町の夏泊など沿岸の漁村に伝わる郷土料理です。

貝の身と醤油、酒を加えて炊くと、貝から出ただしと磯の香りがご飯全体に移ります。真っ白なご飯ではなく、貝のうまみで色づいた炊き込みご飯で、口に運ぶと海辺の香りが立ちます。

いがいは地域の外ではあまり食卓に上らない貝ですが、身を米に炊き込むことで、ご飯の一粒ずつにうまみが行き渡ります。魚を焼いて別に食べるのとは違い、貝の身とだしが米と一体になり、これ一つで主菜と主食を兼ねる料理になります。

晴れの日のごちそうというより、海辺で手に入るものをその日のご飯に仕立てる、家庭料理に近い成り立ちです。貝殻を外す手間や磯の香りに、漁村の日々の食卓がにじみます。

観光の場で紹介される料理として整えられても、根にあるのは近くの海で獲れた貝をご飯に移すという素朴な発想です。一膳のなかに、鳥取の沿岸で続いてきた暮らしが見えてきます。