鹿児島県
鹿児島県の食文化は、畜産、魚介加工、さつまいもを軸にした産業が料理や酒に反映されている点に特徴があります。黒豚や黒牛を使う料理、魚のすり身加工品は、地域の生産と加工技術を背景にした名物です。 また、芋焼酎や郷土菓子には、土地の農産物を保存・加工して活用してきた食文化が表れています。本土と島しょ部を含む地域性もあり、畜産物、魚介、農産物をそれぞれ地域の暮らしに合わせて食に取り込んできました。この背景が、県内でこうした名物が多く見られる理由になっています。
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黒豚しゃぶしゃぶは、鹿児島産バークシャー種の黒豚を薄切りにし、昆布だしにさっとくぐらせて食べる料理です。肉質のきめ細かさと脂の風味を、加熱しすぎずに味わう点に特徴があります。 鹿児島県ではバークシャー種の飼育と改良が行われ、かごしま黒豚は地理的表示にも登録されています。鹿児島市、南九州市、指宿市などで見られる、県産豚肉の品質を生かした食べ方です。
詳細を見る →芋焼酎は、鹿児島県産のさつまいもを主原料に、米麹と水を使って造る本格蒸留酒です。黒麹、白麹、黄麹など麹の違いにより、香りや味わいの出方が変わります。 江戸時代から薩摩で製造されてきたとされ、鹿児島県内の各地に蔵元があります。「薩摩焼酎」は地理的表示として登録されており、鹿児島産さつまいもを使うことが要件の一つです。
詳細を見る →白熊は、かき氷に練乳をかけ、果物、小豆、寒天などをのせる鹿児島市天文館発祥の甘味です。具材を白熊の顔のように配置した見た目が名称の由来とされています。 1947年に鹿児島市天文館で考案されたとされ、練乳がけのかき氷に複数の具材を合わせる形式で広まりました。現在も鹿児島市を中心に、夏の定番甘味として親しまれています。
詳細を見る →さつま揚げは、魚のすり身を成形して油で揚げる鹿児島の練り物です。鹿児島では「つけあげ」と呼ばれ、地魚のすり身に砂糖や焼酎などを加えて作ることがあります。 琉球から伝わった料理が薩摩で発展したとされ、鹿児島県全域や枕崎市などで知られます。他地域では「さつま揚げ」の名で親しまれていますが、鹿児島県内では今もつけあげと呼ばれています。
詳細を見る →鶏飯は、ご飯にほぐした鶏肉、錦糸卵、漬物、薬味などをのせ、熱い鶏だしをかけて食べる奄美大島発祥の郷土料理です。お茶漬けのようにだしを注ぐ形式に特徴があります。 奄美大島の家庭料理として伝わり、かつて薩摩藩への接待料理として出されたとされています。現在は奄美大島だけでなく、鹿児島県内でも知られる郷土料理です。
詳細を見る →きびなごは、鹿児島近海や薩南諸島周辺でとれる小型の青魚です。体側に縞模様があり、刺身、天ぷら、煮干しなど複数の調理法で食べられます。 鮮度が落ちやすい魚とされ、産地では刺身や酢味噌で食べる料理が見られます。鹿児島市、南さつま市、薩南諸島などの沿岸部で親しまれている魚介です。
詳細を見る →かるかんは、やまいも、米粉、砂糖を使って蒸し上げる鹿児島の伝統的な和菓子です。白い外観と軽い食感に特徴があり、あんを入れたかるかんまんじゅうも作られます。 江戸時代に薩摩藩で生まれたとされ、鹿児島県内で製造されてきました。小麦粉ではなく米粉を使い、やまいもの粘りを生かして蒸す点が、ほかの蒸し菓子との違いです。
詳細を見る →鹿児島ラーメンは、豚骨を基本に鶏がらも合わせた白濁スープを使う鹿児島のご当地ラーメンです。博多の豚骨ラーメンより淡白な傾向があり、キャベツをのせる店もあります。 鹿児島市を中心に発展した麺文化で、県内各地で提供されています。豚骨だけに寄らず鶏がらを加えた合わせだしにする点が、九州内のほかの豚骨ラーメンとの違いです。
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