全国名物番付
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沖縄県の名物

黒麹とタイ米を原料に造る蒸留酒

泡盛

酒類甘い郷土料理
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泡盛は、タイ米を黒麹で仕込んで造る沖縄の蒸留酒です。本土の焼酎が白麹や黄麹を多く使うのに対し、泡盛は黒麹を用い、原料に日本米ではなくタイ米を選ぶところに違いがあります。

グラスに注ぐと、黒麹由来の深い香りと米の甘みが立ちます。アルコール度数は三十度を超えるものが多く、水割りやロック、炭酸割りにして少しずつ味わう酒です。同じ蒸留酒でも、白麹や黄麹を使う本土の焼酎とは香りの立ち方が違います。

泡盛には長く寝かせて育てる古酒(クースー)の文化があり、年月を重ねるほどとがった香りが丸みを帯びて価値も増し、祝いの席に供されます。那覇、久米島、石垣、宮古島と各地に酒造所があり、島ごとの水や熟成の差が一杯ごとの味に出ます。

十五世紀頃に東南アジアから蒸留技術が琉球へ伝わったとされ、王朝時代には中国や江戸幕府へ献上された記録も残ります。地理的表示にも登録された沖縄固有の酒で、料理の皿の横でグラスを傾けると、黒麹の香りがそのまま食事の余韻になります。