MEIBUTSU DETAIL
#1
茨城県の名物
肝も身も野菜と一緒に煮込む冬鍋
あんこう鍋
鍋・汁物しょっぱい郷土料理
TOTAL VOTES
★5
RANK
#1
あんこう鍋は、あんこうの身や肝、皮などを野菜と煮る、茨城沿岸の冬の鍋料理です。北茨城市、大洗町、ひたちなか市などで知られ、常磐沖の魚を余さず使う食文化と結びついています。
鍋に入るあんこうは、白身だけではありません。肝が汁に溶けると味が深くなり、皮はぷるりとした食感を残し、身はほろりとほどけます。白菜やねぎ、豆腐にも魚のうまみが移り、寒い時期の食卓に向いた濃い一椀になります。
あんこうには「七つ道具」と呼ばれる食べられる部位があり、水揚げした魚を天井から吊るしてさばく吊るし切りの調理文化も伝わります。あん肝を溶かして煮込むどぶ汁系の仕立ては、汁そのものが肝の色に濁り、漁師料理の気配を強く残す食べ方です。冬の観光料理である前に、沿岸で水揚げされた魚をどう食べ尽くすかという料理でもあります。
同じ鍋を囲んでも、身から食べる人、肝を汁に溶かす人、野菜にだしを吸わせる人と、箸の向かう先が分かれます。部位の多さが、一つの鍋の中に幾通りもの食べ方を作っています。
