青森県
青森県の食文化は、津軽・南部・下北など地域ごとの暮らしと、寒冷地の保存や煮込みの知恵が重なっている点に特徴があります。せんべい汁やけの汁のような料理は、限られた食材を汁物にして食べ継ぐ背景を示しています。 沿岸部ではまぐろやほたてを使う食があり、内陸部ではりんごや麺料理が地域性を表します。青森では海の産業、果樹栽培、寒さに合わせた家庭料理がそれぞれ名物につながっています。この背景が、県内でこうした名物が多く見られる理由になっています。
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大間まぐろは、大間町周辺の津軽海峡で水揚げされる天然本まぐろのブランド食材です。特定の料理名ではなく産地ブランドとしての名物であり、一本釣りによる漁獲のイメージと結びついて知られています。赤身や中トロ、大トロを刺身や丼で味わうのが一般的です。 大間町を中心に知られ、2000年の連続テレビ小説を契機に「まぐろの町」として全国的な知名度を得ました。
詳細を見る →青森りんごは、青森県で生産される全国的に知られるりんごブランドです。ふじや王林、ジョナゴールドなど多品種を擁し、寒暖差のある気候と栽培技術を生かした果実として、日本一の生産量を誇ります。 弘前市や青森市浪岡、津軽地方を中心に栽培されています。1875年に国から配布された苗木が青森県庁敷地に植えられたことが始まりとされ、約150年の歴史を持つ県の主要農産物です。
詳細を見る →味噌カレー牛乳ラーメンは、味噌ラーメンにカレー粉と牛乳、バターを合わせる青森市のご当地ラーメンです。味噌のコクにカレーの香りが加わり、牛乳とバターがまろやかさを生む独特の組み合わせが特徴で、札幌の味噌ラーメンとは異なる青森市ならではの味わいです。 青森市内のラーメン店で学生客の発想を取り入れて生まれたとされ、2008年には青森味噌カレー牛乳ラーメン普及会が組織されてPRが進みました。
詳細を見る →せんべい汁は、汁物専用の南部せんべいを割り入れて煮込む青森県南部の郷土汁です。菓子用とは異なる汁物用のせんべいを使い、煮崩れしにくくもちもちとした食感になるのが特徴です。鶏肉やごぼう、にんじん、きのこなどを入れ、しょうゆ味や味噌味など家庭や地域ごとに味付けが異なります。 八戸市や三戸地方を中心に知られ、約200年前から家庭で食べられてきたとされています。旧南部藩地域の小麦や雑穀の食文化から生まれ、せんべいを汁や鍋に入れる食習慣が受け継がれてきました。
詳細を見る →十和田バラ焼きは、牛バラ肉と大量の玉ねぎを甘辛いたれで鉄板焼きにする十和田市のご当地料理です。しょうゆベースの甘辛だれで味付けし、ご飯によく合うシンプルながら満足感のある一品として、十和田市のソウルフードに定着しています。 戦後間もないころ三沢市の米軍基地前の屋台で生まれ、十和田市に広まったとされます。2008年には十和田バラ焼きゼミナールが発足し、地域おこしの食としてPRが進みました。
詳細を見る →黒石つゆ焼きそばは、ソース焼きそばに和風またはラーメン風のつゆをかけて食べる黒石市のご当地麺です。焼きそばでありながらつゆに浸かっている点が特徴で、太い平麺に甘辛いソースの味とだしの風味が重なります。揚げ玉やねぎを添えて提供されます。 昭和30年代後半に黒石市の中学校近くの店で生まれたつゆそばが起源とされ、戦後に広まった黒石やきそばをもとに市内で提供店が増えました。
詳細を見る →ほたて貝焼き味噌は、ほたての大きな貝殻を鍋代わりにして味噌と卵で煮る青森の郷土料理です。貝殻そのものを調理器具に使い、ほたてを味噌で煮て卵でとじるのが基本の作り方で、滋養食としての性格もあります。 津軽地方や下北地方、陸奥湾沿岸で知られ、津軽では「貝焼きみそ」、下北では「みそ貝焼き」と呼ばれて家庭料理として親しまれてきました。陸奥湾沿岸の漁師が貝殻を鍋代わりにした食文化に由来するとされています。
詳細を見る →けの汁は、細かく刻んだ根菜や山菜、豆を味噌で煮る津軽地方の精進汁です。大根、人参、ごぼう、わらび、ふきなどの材料をさいの目に刻み、大鍋で作って温め直しながら数日にわたって食べる保存食の性格があります。 津軽地方で知られ、小正月に一年の無病息災を願って食べる精進料理です。津軽の方言で粥を「け」と呼ぶことから名前がついたとする説があり、津軽の七草がゆとも呼ばれています。
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