MEIBUTSU DETAIL
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青森県の名物
汁物用せんべいを割り入れて煮込む鍋
せんべい汁
あっさり鍋・汁物郷土料理
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せんべい汁は、八戸市を中心とする青森県南部で食べられてきた、汁物専用の南部せんべいを割り入れて煮る郷土鍋です。鶏肉、ごぼう、人参、きのこ、糸こんにゃくなどをだしで煮て、最後にせんべいを加えます。冷害が多く米がよく取れなかった地域で、保存食だった南部せんべいを汁や鍋に入れて食べたことから広がった料理とされます。
鍋の中でせんべいは汁を吸いますが、菓子のようにほろほろ崩れるのではなく、もちもちとした歯ざわりを残します。鶏だしの醤油味を基本に、味噌汁や鍋物としても食べられてきました。具材の量やせんべいを入れるタイミングで、汁のしみ方や歯ざわりが変わります。
南部せんべいは、旧南部藩領だった青森県南東部から岩手県北部にかけての伝統食品です。これを味噌汁や鍋に入れて煮たものがせんべい汁で、起源には諸説あります。約200年前から家庭で食べられてきたとされ、村の集まりや山仕事の場でも作られていました。
食べる直前に割り入れたせんべいは、鍋のだしを抱え込んで主食のような満足感を出します。寒い時期の家庭の鍋、飲食店の一品、土産用のセットまで形を広げながら、八戸地方らしい「汁でせんべいを食べる」発想を今に伝えています。
