MEIBUTSU DETAIL
#1
岩手県の名物
小麦粉を丸い鉄型で焼くせんべい
南部せんべい
粉ものしょっぱい郷土料理
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南部せんべいは、岩手県北部から青森県南部にかけて知られる、小麦粉を主材料にした旧南部藩領の焼きせんべいです。小麦粉、塩、水を基本に、ごまや落花生を加えるものもあります。米がとれにくい地域で、小麦や雑穀を利用する粉食文化の中で広まりました。
形は薄く丸く、周囲に縁があります。甘い米菓ではなく、小麦粉系の焼きせんべいという点が特徴です。ごま入りは表面に粒が見え、落花生入りは割った断面にも具材が現れます。手で割って食べると、焼いた生地の乾いた歯ざわりが出ます。
用途は一つではありません。菓子としてそのまま食べるものだけでなく、汁物用もあります。せんべい汁では、専用のせんべいを割り入れて煮るため、焼き菓子が汁の具材にもなるという使われ方をします。
二戸市や八戸市周辺を含む旧南部藩領で、南部せんべいは粉食の伝統食品として扱われてきました。小麦粉を焼いて保存し、時には汁にも入れる発想が、地域をまたいで続く食べ方を支えています。
