MEIBUTSU DETAIL
#1
奈良県の名物
ほうじ茶や番茶で炊くさらりとした粥
茶粥
あっさりご飯もの郷土料理
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#1
茶粥は、米を水ではなくほうじ茶や番茶で炊く奈良の郷土料理です。奈良市や大和郡山市を中心に、寺院や家庭の日常食として古くから親しまれてきました。
炊き上がりはとろりと固まらず、粒が立ったさらりとした粥です。茶の色が米に移って白い粥とは違う淡い色合いになり、湯気には番茶の香ばしさがのります。味つけは塩だけということも多く、さらりと流れる口当たりのまま、朝の一膳としてさっと胃に収まります。
暑い時期にはさらりとした口当たりが、寒い時期には温かさがありがたく、大和では朝食や精進料理として供されてきました。具でにぎやかに見せる料理ではなく、茶で炊くというひと手間だけで米を軽やかにいただくところに個性があります。
塩だけでも成り立つ素朴さが、日々の食卓で長く続いてきた理由をよく物語っています。派手さのない一杯ですが、茶の香りと米の甘みだけで一膳を満たす静けさに、奈良の飾らない暮らしの味が表れています。
